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正法眼蔵 葛藤 17

「趙州禅師と睦州禅師の二人の方は、時代を乗り越えた真実を得られた方である」と雪竇重顕禅師が言われた。

雪竇重顕禅師の言葉について道元禅師が注釈がされます。
時代を乗り越えた真実を得られた方の言葉というものは、釈尊が説かれた教えの本当の証拠として役立つものであると同時に、自分自身がかつて言った言葉と同じである。

雪峰義存禅師も趙州禅師の事を時代を超えて真実を得られた方だと言われた。また時代を遡った真実を得られた方々も、時代が後になって出られた真実を得られた方々も趙州禅師の事を時代を超越した真実を得られた方だと誉めたたえている。過去から現在にわたって沢山の真実を得られた方々がいたけれども、その様な方々よりもさらにその境地を乗り越えた高い境地の方が趙州禅師であったと言う事がこの雪竇重顕禅師や雪峰義存禅師の言葉から推測できる。

この様なところから考えていくならば、達磨大師が四人の弟子との間で述べられた皮・肉・骨・髄と言う言葉によって表現された仏道の真実というものは、決してすっきりしたものではない。絡みに絡まりあった状態で師匠から弟子へと伝えられていくと言う基本的な原則は、時代を超えて真実を得られた方々がその説法をされるにあたって、弟子に対して「お前は私の真髄を得た」と言う表現をされる場合の基準となっている。法の伝承に当たっては、この様な基準というものはを十分に考えて勉強する必要がある。



          ―西嶋先生にある人が質問した―             

質問
いろいろな問題は坐禅をする事によって解決するのですか?私は今、住宅問題に困っているのですが・・・。
    
先生
住宅問題が現在あるという事は現在がそういう状態であるという事で、それがいつまでも変わらないものではない。今の状態が固定したままズ-ッと続くわけではない。

質問
それを変えようとするんです。
  
先生
だからその変えようとする事についての努力は当然あるわけです。どういう事態でどう困っているのか、解決法としてはどういうことがあるのかと言う事を冷静な気持ちで見直すと言う事、これが一番大切です。我々の日常生活の問題は全部そうだと思います。
   
質問
するとそれは、坐禅とは別ですね。

先生
その場合に、そういう態度を取らせる基本的な体の状態がまず大切になってきます。事態というのは常に変化しています。今の困った状態が何万年と続くわけではない。そうすると、今どういう状態になっているかと言う事をよく勉強する。どういう解決方法があるかと言うようなことで色々と知識を得る。どうにも動きがとれなかったら、そのうちに何とかなるということで時期を待つ。

そういう解決の方法ではないかと思います。その場合一番大切なのは気持ちが乱れないと言う事と慌てないと言う事。真正面から困難にぶつかると言う事です。私が「坐禅をやっていれば一切の問題が解決する」と言ったのはそういう意味です。我々の生活に困った事が起きないと言う事ではないのです。困った事が起きた場合に、それにどう対処するかと言う事について、坐禅をしていれば一番いい態度が取れると言う事です。


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プロフィール

幽村芳春

Author:幽村芳春
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夫と二人暮らし。68歳。自営業。愚道和夫老師が講義された道元禅師著「正法眼蔵」をブログで毎日更新し自宅で朝晩毎日坐禅をしています。師事した愚道和夫老師より平成13年「授戒」幽村芳春 平成20年「嗣書」    

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坐禅をしているという事は、足を組み、手を組み、背骨を伸ばして釈尊と同じ格好をして釈尊と同じ心境になっているという事でしかない。坐禅を中心にして、釈尊の思想が時代が変わり場所が変わっても、その場所、その時代に適応するような形でずっと伝わってきている。

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