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正法眼蔵 看経 8

法達の偈を聞いて大鑑慧能禅師が言われた。「お前は本当の意味で法華経の趣旨がわかったのであるから、今日以後は念経僧と自分を呼んでもよい」と。

明記せよ。
大鑑慧能禅師の言葉によって、釈尊の教えの中には経典を単に文字として読むだけでなくて、自分の心のあり方として常に持っている僧侶があることが知れる。そのように釈尊の教えの中には、念経僧という僧がいるということは、大鑑慧能禅師の直接のお言葉であるから誤りであるはずがない。ここで大鑑慧能禅師が念経僧と言われたが、経典の趣旨を常に心に持っているという言葉の意味は、想念が心の中にあるとかないとかと言う「念」ではなくて、差別の立場を乗り越えた状態である。

それはまた別の言葉で言えば、無限の長い期間にわたって、経典を持っていなくても常に手に経典があるのと全く違わない状態を言うのである。昼も夜も法華経を常に心の中に持っていて、それの絶える時がないという状態を言うのである。仏教には沢山の経典があるけれども、その経典の一切を常に経験しているのと同じ状態を言うのである。
 
※西嶋先生解説      
経典を常に離さないという事は、具体的にはそういう経典を手に持っていると言う事ではなくて、自分の体、自分の心というものが、仏道とまったく一つになった事によって、手には常に「法華経」があるのと同じであり、心には常に「法華経」があるのと同じであり、様々の経典を常に経験しているのと同じ状態である、と言う事を言われているのです。



           ―西嶋先生にある人が質問した―

質問
医者は、酒をちょっと飲むと健康にいいといっていますが・・・。
  
先生
私はアルコ-ルを体に入れると、本当の自分でなくなるという印象を持つんですよ。そこで、自分でなくなる時間を持つ事が自分にとって好ましくないと言う印象なんです。私も、もうそう長く生きるわけではないから、残された年月を酒を飲んで自分ではない時間を持つ事はもったいないと言うか、惜しいと言うかそういう感じがするんです。だから、そういう時間をなるべく減らしたい、ゼロにしたいというつもりで酒を飲まないのです。

質問
そうすると、人が酒を飲んで健康に良いと思ってやっている事態については・・・。

先生
私は非難の気持ちはないです。
     
質問
ただ心の底では、「アホな事やっているな」と言う感じはやっぱり・・・。

先生
いや、自分の時間は各人が自分の使いたいように使っていいんだから、そういう形で時間をつぶしても、それは各人の自由だと言う考え方ですね。ただ、本人が自分の問題として考えて「どうも時間がもったいない」と感じる人もいるということです。
  
質問
人もいる?

先生
うん。どんな考え方を持つかがかなり大事になって来るわけです。そして酒を飲んで「これが人生の楽しみだ、この楽しみを味わうために昼間働いているんだ」と考えている人もこの世の中にはいる。今は非常に沢山の人が、そういう考え方に賛成していると言う事が実情だと思います。

質問
先生は時間が大切だと常にお話になっていますが、我々、凡人はどうしてもやはりひと時をちょっと飲んでくつろぐ事になってしまいます・・・。

先生
うん。だからそういうことが普通に行われているけどね、そういう事を選ぶか選ばないかと言う問題があると思います。

質問
後は自分の判断で?

先生 
そう。そしてね、日本国内ではお酒を飲んで時間をつぶす事が決して非難の対象になっていません。私は外国人にも教えていますが、彼らは「日本人はちょっと酒を飲み過ぎるんじゃないか」と言う印象を持っているようです。「あんなに飲まなくてもいいんじゃないか」と言う印象を持っている人が多いようです。彼らも飲む事は飲むんだけれども、日本人のように真剣に飲まない。

質問
真剣にですか。

先生
真剣に。自分の体はどうなってもいいような形で決死隊みたいな形でお酒を飲んでいるけれども、そんな形で飲まなくてもいいんじゃないかと言う印象を持っている人が何人かいるようです。あんまり口には出して言いませんけど。だから日本人のお酒の飲み方は、実に真剣なんです。命がけなんです。

質問
そうでしょうか。

先生
私はそう思う。だから相当に酔っても「もう一軒行こう、もう一軒行こう」なんて、街中でがんばっている人が沢山いますよ。

質問
それは私も昔やりました。今はやりませんけれども。また雰囲気が変わると飲めるんですね。

先生 
そう、だからアルコ-ルが入ると自分が自分ではなくなるのです。

※私の独り言。
四人の孫(三才の双子、五才、八才)と娘夫婦が三泊して、さっき帰りました。夫と二人で一所懸命お世話しました。
    

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プロフィール

幽村芳春

Author:幽村芳春
ご訪問、ありがとうございます。
夫と二人暮らし。67歳。自営業。
自宅で毎日(朝・晩)坐禅をしています。
師事した愚道和夫老師より
平成13年「授戒」を受け、
平成20年「嗣書」を授かりました。    

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坐禅とは姿勢を正してきちんと坐ることである。 姿勢反射が働いて、交感神経と副交感神経とが同じになり、 考え過ぎからくる不満がなくなり、感じ過ぎからくる不安が消える。 実行力が生まれ、やりたいと思う事が直ぐできるようになり、 やりたくないと思う事はやめることが出来るようになる。 自分自身と宇宙とが一体となり最も幸福な人生を送ることが出来る。

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